Steamホリデーセールで貴方が買うべき作品 その1

今年も始まりました、年末恒例Steamのホリデーセール。
ところでまだこのゲームを持ってない人は居ないよね?と煽りに行くプレイング。

Just Cause 2

オープンワールド系クライムアクションの最高傑作。
僕の中でGTAシリーズを過去の遺物にした最大の犯人。

グラフィックは良し。これだけのためにWindows XPを捨てる価値は十分にある。
マップの広さも十分すぎるほど、それを支える移動システムも十分。

とにかく「グラップリングフック」が偉大な発明過ぎる。
同シリーズの「1」では乗り物ぐらいしか掴めず、またゲームシステムの限界かあまり爽快感はない上に別にクリアに必要なく、そもそもゲーム自体がゴミという救いのなさだったのだが、「2」では見事に不満点が全て解消された。
高所の敵を引きずり落としてもよし、自分が高所に飛び乗ってもよし、ヘリコプターに飛び乗ってパイロットを引きずりだしてもよし。
更にはヘリで車を吊らせて地上の人間を轢き殺したり、敵兵同士をくっつけて身動きの取れないところを銃撃したりと、プレイヤーの想像力でかなり柔軟な運用が出来る。
そもそも移動に爽快感があるのが良い。Panauにおいて貴方は最早車を使う必要などないのだ。

ストーリー面はシンプルでそれほど特筆すべきところはないが、ハリウッド的な演出と展開、そしてそれを支えるグラフィックがマッチングしているため全く気にならない。
そもそもストーリーを追うようなゲームでもないし。だったらRPGやれよと。

あ、「1」は買わない方が良い。冗談抜きで産廃
DLCホバークラフトだけ買っても良いかもしれない。後はあまり要らない。

Hitman: Blood Money

こちらは爽快感とは真逆で、緻密な計画と臨機応変な行動力が試される作品。
シリーズ4作目ということもあり、今からプレイしてもそこまで古さを感じさせない唯一の作品。流石にCodename 47やSAは今からだと少し苦しい。

シリーズ全体のコンセプトとしてはとにかく「暗殺者」。
如何にターゲットに近付き、如何に秘密裏に殺害し、如何に脱出するか。
ルールとしては実にシンプルなのだが、これが実に奥深い。

もしクリアだけが目的なら、ステージ上の動くものを全て皆殺しにしても良い。
実際私もそれで大半のステージを一度はクリアしているし。それはそれで面白いからね。
ただ、主人公「47」はそれほど撃ち合いに耐えられるほどの耐久力はない。中盤まで回復アイテムは一切ないし、最後まで持ち込めるのは中途半端な回復アイテム1個だけ。
利き手の法則を使えばAI相手の撃ち合いにはかなり有利なものの、それでもマップ上には民間人を除いても数十人の武装した連中が居るなんてこともザラ。どう考えても本来撃ち合いを想定したゲームデザインではない。

では何をするか。
侵入するのだ。どうやって?ステルス?いいや、そんな頭の悪い方法ではない。
変装。これがこのシリーズ最大の特徴である。ターゲットの身近な人間を始末し、その人物に変装して侵入し、ターゲットに近づく。
「簡単そうだ」と思うだろうか。そうではない。いきなりターゲットに近付ける人物に変装出来るなんてことはザラで、入り込む場所によって対象を変えなければならない。ターゲットの多くは移動するし、数人のターゲットが同時に存在するミッションなんてのもザラだ。
それらをどう秘密裏に始末していくか。それを自分で作戦立てて考えるのが実に楽しい。
はっきり言って、上手く行かない事の方が多い。しかし上手く行った時の快感はただのアクションゲームでは絶対に味わえないものだ。

旧作の購入はどちらでも良いが、プレイするつもりなら先にそちらをやった方が良いかも。

Serious Sam HD

FPSの傑作の一つ「Serious Sam」のリメイク版。
Serious Engineは実に良い仕事をしてくれた。

特徴はとにかく「大量の敵」。
マップを埋め尽くすほどの大量の敵が湧き、それを多彩な火器で皆殺しにしていく。
背景ストーリーは実際かなり重いのだが、主人公の軽口と何より無数の敵がそれを気にする暇さえ与えてくれない。

CoD、BFなど、シングルではストーリー面を重視したカジュアルFPSが流行る中、純粋にシューティングとしての部分を追求した作品は少ない。
「何だって良い!エイリアンを撃ち殺すチャンスだ!」そんな作品がこちら。

しかし、意外と弾薬がシビアだったり、単純にトリガーハッピーでクリア出来るというものでもないのが面白い。
油断するとすぐ主力のミニガンが弾切れを起こし、慌てている間に蹂躙されるなんてことはよくある。

なお、気に入ったようなら「3」もオススメ。まだ新作のためお値段は張ると思うが。

Evil Genius

リアルタイムシミュレーションゲーム
悪の組織を操り、世界征服を目論む首領となって活躍する。

特徴としてはとにかく「地道さ」と「理不尽さ」。
プレイヤーは悪の組織を操作する訳だが、隊員は予算配分に従って自動で雇われ、昇進し、施設で勝手に働いてくれる。
彼らに寝床、食事、娯楽などを提供してやるのもプレイヤーの仕事の一つ。ワールドマップに派遣したり、施設で働かせたりして、少しずつ世界征服への道を進めていく。

しかし、そんな地道な努力をぶち壊しに来る奴がいる。そう、正義の味方だ。
正義の味方は自然に基地に入り込み、中を物色して回る。偵察だけの者も多いが、中には発電施設を爆破したり、後半ではいきなり銃撃してくる奴も居る。
「全部殺せば良いだろ」仰る通り。だがそうもいかないのがこのゲーム。
まず、正義の味方の方が圧倒的に強い。プレイヤー側に地の利はあるものの、中盤まで大半を占めるミニオンは労働者で戦闘には不向き。補充にも時間が掛かるし、下手に殺していると怒った敵勢力はどんどん強力なエージェントを送り込んでくる。
つまり、プレイヤーは最低限の防衛しかしてはいけない。工作員だけを素早く始末して死体を隠したり、見られてはいけない施設を隠したり。

とにかく地道な努力が実を結ぶタイプのゲーム。

Puzzle Dimension

この中ではかなり単純なゲームで、一言で言ってしまえばパズルゲーム。
ルールもシンプルで、球を転がして盤面の「花」を全て回収してゴールに辿り着くだけ。

しかし、実に構成が良く出来ている。
序盤はパッと見で誰でも分かる簡単なパズルで、「何が面白いの?」と思うだろう。
しかし途中からこの作品は化ける。特殊なマスが次々と現れ、そして立体パズルへ。
全100ステージのうち、後半は1つ解くのに数十分掛かることさえあった。
ネタバレを避けるために細かくは書けないが、とにかくシンプルなだけに良く出来ているという印象。

とりあえずはこの辺りか。
Just Cause 2は今日の日替わりなのでお早めに。
HitmanとSerious Sam HDは今後の日替わりで来るかもしれないので、様子を見たほうがいいかも。
気が向いたら続きは書くつもり。